未破裂脳動脈瘤とはなんでしょう?

未破裂脳動脈瘤とは?

脳動脈瘤とは頭蓋骨のなかの動脈にできた風船のようなこぶのことをさします。脳動脈瘤の破裂はくも膜下出血の最大の原因となります。「未破裂」脳動脈瘤とは脳ドックなどで破裂する前に発見された動脈瘤のことです。
成人の約20人に1人(2-6%)に脳動脈瘤が発見され、決して稀な疾患ではありません。場所、大きさ、形など色々な種類があります。

こちらの図は一般的な脳動脈瘤の模式図です。脳動脈瘤の多くはこのように血管が分岐するところに発生します。
脳動脈瘤の根元を「ネック」、瘤の膨らみを「ドーム」と呼びます。また、ドーム上にさらに小さな瘤状の膨らみを認めることがあり、これを「ブレブ」と呼びます。
「ブレブ」は脳動脈瘤の壁が最も薄くなっているところであり、ブレブがある脳動脈瘤はブレブがない脳動脈瘤に比べて、破裂する危険性が高くなります。

未破裂脳動脈瘤の様々な特徴

脳動脈瘤といっても全てが一様ではありません。例えば、瘤(こぶ)の大きさが通常よりも巨大な「巨大脳動脈瘤」や内部が硬く石灰化している「血栓化脳動脈瘤」、通常のように血管の分岐部ではなく、血管自体が膨らんで瘤状になる「紡錘状脳動脈瘤」、血管の壁が裂けて瘤状に膨らむ「解離性脳動脈瘤」など様々な特徴を持つものがあります。


CTやMRIで発見された様々なタイプの脳動脈瘤

 

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