くも膜下出血とは?

脳動脈瘤は動脈の血圧に耐えられないほど薄くなったり、壁が弱くなったりすると破綻し破裂します。ちょうど風船が破裂するのと同じようなことがおこります。脳動脈瘤は通常頭蓋内のくも膜下腔という脳の表面のスペースにあるため、破裂・出血を来すと出血はくも膜下腔に広がります。これをくも膜下出血とよびます。
脳動脈瘤は脳に栄養を送る血管の中でも比較的太い血管(直径1〜4mm)に発生するため、破裂すると大量に出血してしまい、頭蓋骨の中の圧力が上昇して脳が障害を受けてしまいます。

このため、脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血では破裂時に約1/3-半数の方が死亡すると言われております。

くも膜下出血はこのように一旦破裂してしまうと重篤となってしまうことが多いことから、いかに「未破裂」の状態で脳動脈瘤を発見するか、また、発見された「未破裂」脳動脈瘤に対して、どう対応するかが重要となります。

 

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